OUT (アウト) 桐野 夏生
1998年、第51回日本推理作家協会賞を受賞し、
映画化もされた桐野夏生の「OUT」をコロラド大教授のStephen Snyder スティーブン・スナイダーが英訳したものを読了。
この「OUT」は、2004年にエドガー賞最優秀作品賞にノミネートされ最終候補まで残ったらしい。
Wikipedia - 桐野夏生に書かれた小説のあらすじを読んでみると、
「OUT アウト」とは、ある種平凡な生活を送っていた主婦たち4人がある事件をきっかけに、
日常からの離脱していくというストーリー。
1999年には、フジテレビで田中美佐子主演の『OUT 妻たちの犯罪』という題でドラマ化もされたらしい。
家庭崩壊や外国人労働者問題といった社会問題をハードボイルな推理小説に繰り込みながら
前半ではそれほど結びつかないかに見えるそれぞれの登場人物たちが終盤にかけてつながっていく。
読み終えて思ったのは、社会問題となっている事象は果たして社会全体の問題なのか、あるいは
人や経済社会のからみあった問題なのだろうか、というところ。
人は果たして進化しているのか、退化しているのか? 進化しているからこそ、日常社会の
あれこれが経済的、精神的に生きることにブレーキをかけることが生じるからだろうか、
本来の社会とは経済的、精神的により居心地のよいものへと進化していくべきなのが、
社会として退化してきているからなのだろうか?
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