ジ・イルージョニスト / The Illusionist
ここ最近観た映画の中で、エドワード・ノートンの「 The Illusionist 」 (幻術師)は映画としてのみせどころと、筋書きとストーリーの運び、そして観終わったあとの余韻と言い、ぜひおすすめした作品。
宮仕えの家具師の息子として生まれ育ったエドワード(映画の中でもエドワードはエドワード; Edward Norton)はある日、オレンジの木の下にたたずむ老人の手品のような魔術のような技をみて感化されマジシャンとしての技能を学びはじめる。
街を歩きながらも手品の練習をしていたエドワードに興味をもったのが、貴族の令嬢ソフィー (Jessica Biel ジェシカ・ベイル)。彼女が彼に惹かれるごとに彼も彼女に心を奪われていくのだったが、身分があまりにも違うふたりを待ち受けていた運命はまだ少年であったエドワードにも、自由のない彼女にもどうしようもないものだった。
そんな情景が、15年の歳月を経て世界中を旅しながら妖術師、アイゼンハイム ( Eisenheim ) としての腕をみがいたエドワードが彼女のいる街へ戻ってきたあと、ある変事の興行のある場面から少年、少女だったふたりが出会いそして離れ離れになった過去の回想シーンから、変事のあとの話へと幕をおとす。
エドワード・ノートンは、大好きな俳優のひとり。キングダム・オブ・ヘブンでは、素顔をみせられない病魔にむしばまれたボードワン王を見事に演じている。彼って、目がすごい。
ソフィー役のジェシカ・ベイルは、言われて気付いたのだけれど、ブレイド3に出演している。
エドワードの幻想術に知らずに一役買った形になる警視役の Paul Giamatti ポール・ジアマッティ。この人の役柄は、最後まで観るとなかなか味がある。ふと、レ・ミゼラブルの警部ジャベールの面影をみた。
原作は、スティーヴン・ミルハウザー (作品) という現代アメリカ作家の短編。
以下は、ネタばれやストーリーを想像してしまえる内容を含むので、映画を観たひとたちだけが読むことをすすめる。
The Illusionist (English, Official Movie Site) 予告編あり。
映画を観たあと、文字でストーリーを読み返してみたいと思った作品。本として読んだあと映画化されたものを観るパターンはいくつかあるけれど、映画をみたあとで本としても読んでみたいと思う作品はそれほど多くはない。
引き裂かれる愛ではなく、一見不可能な状態に置かれた愛を長年かけて、まるで岩窟王(モンテ・クリスト伯)の復讐計画のように、ある計画として実行できる準備と能力を培って挑んで成功した、一種の完全犯罪かと思いもした。
彼女と再会した、再会できたから計画を立てて実行に移したのか、あるいは彼女と再会する以前からいく部分かは想定し準備をしていた計画なのかを考えてみると、具体的な計画として準備をはじめたのは彼女との再会後であるように思う。
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